考えて選ぶ

2016.06.12

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有名人のガンが話題になっています。「ガン検診を受けましょう」との呼びかけが善意で広がっています。一方で〈ガン検診は意味がない〉〈むしろ検診によってガンになる可能性を広げる〉といった主張もあります。全く違うそれぞれの主張にどちらが正しいのか、迷ってしまいます。 〈栄養をバランスよくなるべく種類を多く取ったほうがいい・毎日3食きちんと食べることがよい〉といった主張と〈数日の断食が体にいい効果をもたらす・大人は1日1食がいい〉といった主張も相反しています。真っ向から異なる議論に素人は振り回されがちです。議論が強い(強そうに思える)ほう、大多数の意見、になんとなく流れていきがちです。

話は変わりますが、私が子供のころ、小学校の給食は全て完食しないといけないルールでした。私はパンについていたマーガリンが嫌いで、いつも苦しんでいました。味気のない油がクリーム状になったものを飲み込むという行為が気持ち悪くて仕方なかったのです。牛乳が大嫌いな男の子はお昼休みの時間になっても飲めなくて毎日泣いていました。

時代が過ぎて今、トランス脂肪酸は”食べるプラスチック“とも言われるようになり、体への悪影響がわかってきました。諸外国では表示の義務化のルールができ、さらにアメリカでは食品添加物としての使用が禁止になりました。日本ではまだ表示義務化さえされていませんが。
マーガリンはトランス脂肪酸の含有率が高い食品です。つまり私は子供のころ、食べたくもない体に悪いものを無理やり食べなきゃいけなかった、ということなのです。ひどい話に思えます。

ある時代に表面化していない事実があります。大多数が信じている常識があります。(良かれ)と思って、伝える善意があります。小学校の先生は、子供たちを思って(なんでも食べることができて健康になること)を願っていたことでしょう。

先のガン検診に戻りますが、本当に必要なものなのか、私にはわかりません。本当によくないことなのか、も私にはよくわかりません。だけど、わからないなりに調べて考えて判断したいな、と思います。 自分なりに調べてみても、調べた内容がどんな根拠に基づいているのか、などと考え始めるとキリがありません。情報が多すぎて理解判断/取捨選択する能力が追いついていっていないと感じます。

では、何を信じればいいのか。私は「自分」だと考えます。見聞きした情報の信憑性を考えつつ、実際にどう考えるか、使ってみてどう感じたか、感性を研ぎ澄まして判断するということです。 (いい・悪い)だけでなく(したい・したくない)の好みも入っていいと思います。
一度自分の頭で考えたことなら、よくない結果が出そうになったとき、すぐに引き返せそうです。自分の意思で決めたことだったら結果を受け止めることもできそうです。

 

最後に少しだけ、リップについて。
ビーズグロスのリップは全成分を表示し、その成分をご理解いただけるように表示していきます。使用成分の種類が少ないので、特に敏感体質の方は何が合うのか・合わないのか、の目安にしていただけるか、と考えています。 「合わない」との感想は『何かの成分に対して合わない』ということなので、その成分の特定ができれば、次回からその成分が入っていないものを購入することができます。 使用成分が多ければ多いほど、その中の何に合わないのかを特定するのは難しくなります。 使用成分が少なければ、(この中に合わないものがあった)(この中に合わないものはなかった)を目安に次回購入の参考にしていただきやすいかと考えています。

 

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