皮膚についてちょっと詳しく

2016.12.19

皮膚の状態は、乾燥や紫外線をはじめとする様々な環境因子や精神的ストレスなどの影響を受けて容易に変動します。例えば、空気が乾燥すると皮膚表面の角層の水分量は少なくなり、ガサガサした透明感の乏しいドライスキンになります。強い紫外線を浴びると皮膚は赤くなり、シミ、シワの原因にもなります。

また、長期にわたる精神的ストレスは免疫機能を低下させ皮膚がんの発症を高めたり、皮膚老化を促進します。精神的ストレスが皮膚のバリア機能を低下させることや皮膚疾患(アトピー性皮膚炎、ニキビ、円形脱毛症など)の悪化要因になっていることもよく知られています。

化粧品には乾燥や紫外線などの皮膚に対する影響を防ぐ、あるいは精神的ストレスを緩和させるなど、その他にも多くの効能があることが近年の研究から明らかにされていますが、現在、厚生労働省から認められている効能はわずか56項目で、化粧品の枠組みでは(実際には効果があっても)十分に表現できないのが現状です。

446293◆皮膚の構造

皮膚は私たちの体を包み環境から守る働きをする器官で、面積で約1.8㎡、重量で約16%を占める最大の臓器です。作用として、保湿機能、バリア機能、免疫機能といった防御機能を備えています。皮膚は上から表皮、真皮、皮下脂肪の3層からなる構造をしています。

 

◆表皮

表皮の厚さは約0.02mm程度で、構成する細胞の95%は表皮ケラチノサイト(表皮細胞、角化細胞ともいう)です。残り5%は、メラニンを生成するメラノサイト(色素細胞)、免疫に関係するランゲルハンス細胞、触覚に関与するメルケル細胞などとなります。

表皮は一番下から(基底層有棘層→顆粒層角層)となっています。基底層で細胞分裂をし、一つの細胞は基底層に留まって次の分裂に備えますが、もう一つは成熟しながら上行し、約2週間かけて角層細胞に変わります。このプロセスを角化といいます。この角層細胞も約2週間かけて表皮細胞から垢となって落ちていくのです(ターンオーバー)。

表皮細胞が生まれてから皮膚表面で剥け落ちるまでの時間を表皮ターンオーバーといい、表皮基底層での細胞分裂時間(約2週間)を入れて表皮のターンオーバーは約6週間といわれています。

 

 

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参照文献「薬事日報社化粧品ハンドブック」