リップクリーム この容器に決まるまで・・①

2016.05.28

趣味でリップを作っていた頃にさかのぼります。

当時リップ容器をさがしていたら、普段見かけるようなよくあるタイプのケースではなく、スリムでロングな容器に出会いました。

それまでの容器と比較すると容器は5割増しくらいで高かったのですが、見た目と使い勝手がぜんぜん違う!!

唇につけてみても塗りたいところだけに圧をかけられるようなそんな感じ。

「これだ!!」

と決めてからはずっとそのスリムロングタイプの容器を購入していました。

ずっと使っていくとちょっとした不満もありました。プラスティックの簡易な容器は爪で留まる仕組みになっていましたが、爪の出っ張りが弱いのか蓋と容器との相性の問題なのか、時折蓋が外れてしまうものもありました。でも、まあ、自分で使う程度だし、完全に外れてバッグの中で迷惑をかけるような使い方もしなかったし、それよりも使い勝手の良さが圧倒的に勝ったので、「よし」としていました。

もう一つ贅沢を言えば、もしこれが丸でなくて四角だったら机の上に置いたときに転がらないんだけどな〜と思ったこともありましたが、個人でそんな容器を手配できるわけもなく、すぐにあきらめていました。

長く使っていたこのスリムロングタイプの容器の販売が終了したことから私の商品化に向けた動きが始まることになります。

ある日、いつものように(この頃は100本単位で購入していました)ネットで検索するとどこも「品切れ」になっていたのです。10本でも1本でも売っていませんでした。しばらく時間をおいて探しても数ヶ月待っても販売はありません。製造が終わったのかな、そう思いました。

でもその頃の私は今さら元の容器には戻れない!!そんな気持ちでした。使ってくれていたお友達に聞いてみても、「あれがいい」スリムロングな容器が使いやすくて良かったとのことでした。

私がネットで探して購入できるリップ容器は数種類と限られていました。

直接容器の製造元に問い合わせてみよう〜。そう思って今度は容器の製造会社を探し始めたのです。(おそらく、100本単位程度では売ってくれないだろうけど、頑張って1000本買ったらしばらくは大丈夫だし、なんてったって製造元から購入するんだからうんと安くなるはず)そんな甘い考えもありました。

ネットで製造元を探しては恐る恐る電話をかけました。

すぐにわかったことは、化粧品の容器を作っている会社は個人客は相手にしていないという空気感でした。仮に個人に販売するとしても3000本単位です。と言われました。

ひえっ!!がんばってがんばって1000本は覚悟していたのに3000本とはその3倍!!

(・・じゃあ、商品にして販売しないと無理だな)と考え始めたのです。以前から商品化できたらいいなとは思っていたので・・この機会にという気持ちもあったのかもしれません。

(つづく→②)